Matsushigate

交流拠点施設 Matsushigate(マツシゲート)

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まつしげSDGs2022.09.30

沈殿藍を作りました🌱

マツシゲートでは、SDGs推進の一環として、藍の栽培に取り組んでいます。

藍の栽培で達成できるSDGs
9月5日(月)、徳島県立農林水産総合技術支援センターの吉原先生に技術支援をいただき、沈殿藍を作りました。

① 沈殿藍の下準備

9月3日(土)に松茂中学校生と城西高校生のみなさんと刈り取った藍の葉・茎をタンクに入れ、水をひたひたに加えて、2日間発酵させました。葉が浮いてこないように、葉の上にすのこと重石を置きます。雨水や虫が入らないように、ビニールで密閉します。

② 沈殿藍づくり開始

9月5日(月)2日間炎天下の中、発酵させた藍のタンクから重石、すのこを取り除きます。緑色だった葉の色素が抜けて、褐色になっています。
水は、エメラルドグリーンのような色味で、とろみが出てきています。匂いは、強烈な腐敗臭がしました。

葉・茎が入ったタンクに小型の水中ポンプを入れ、ホースをつなぎ、別のタンクに水を移します。
ゴミや不純物を取り除くために、目の細かなザルなどで漉して、タンクに水を流し入れていきます。

移し替えが完了しました。表面が少し空気に触れて、青色になっていました。

次は、消石灰(水酸化カルシウム)を加えていきます。あらかじめ、消石灰は混ざりやすいように水に溶かしておきます。分量は、1Lの水に対して、5~10gの消石灰を入れます。

今回は、1.2トンの水に対して、7kg入れました。消石灰を1度入れたら、後からつぎ足すことはできないので、慎重に量を決めていきます。消石灰の量が少なすぎたら、失敗になってしまうので、多めにいれることがコツだそうです。

消石灰を入れると、水の色が変わります。褐色の水がにごった緑色に変わります。時間とともに不純物と消石灰が徐々に沈んでいき、表面は青色、底に石灰や不純物がたまり、層に分かれていきます。

ゴミが入らないように、表面にビニール袋をかぶせ、2~3時間ほど静置しておきます。
表面が空気に触れ、どんどん藍色に変化していきます。

その間に、葉・茎が入ったタンクの清掃をしておきます。次の工程で使用するので、念入りに汚れやごみを落としておきます。

約2時間経過後、バルブをひねって、上澄み液のみを取り出していきます。
(あらかじめ傾斜をかけてタンクを置いているので、底には不純物や消石灰が沈んでいます。)

そしてそれをまた水中ポンプでくみ上げ、清掃したタンクに移し替えていきます。タンクの不純物や消石灰が流れ込まないように、水の層の色味などを見て、ポンプのくみ上げを止めます。タンクの底にたまった不純物等は、捨てます。

空気に触れさせ液を撹拌させるため、タンクに空気を送るエアーポンプを入れます。
反応が始まり、より色鮮やかに泡立ちます。

反応が終わり、水面の泡がなくなり、白っぽくなるまで置いておきます。

タンクの水を抜いていきます。あらかじめ傾斜をかけてタンクを置いておき、今度は、上澄み液を捨て、底に沈殿した藍を取り出す作業です。

底にたまった藍
黒に近い濃い藍色なら成功だそうです。

タンクの底にたまった藍をすくって、漉し器で漉してゴミなどをとります。

さらに、布にバケツにかぶせたもので漉していきます。
漉す作業をたくさん行うことで、雑色が混ざっていないキレイな沈殿藍になるそうです。

漉しきれるまで、ゴミが入らないように蓋をし、一晩置いておきました。

次の日、蓋を開けてみると、藍色の膜ができていました!
表面は少し乾燥していて、スプーンやヘラですくうとペースト状の沈殿藍が採れたので、瓶に詰めていきます。